先日のお友達のぬけちゃんのblog記事からインスパイアされまして。
本業の血が少し騒いだので、今日は『香りと脳の関係』について、できるだけ難しくならないようなお話を書いてみようかなと思います。
香りと脳の関係
アロマセラピーを本格的に学ぶ際には必修科目の『香りと脳の関係』。
例えば、「○○の香りを嗅ぐと△△を思い出す」という経験はありませんか?
これはプルースト現象と呼ばれるもの。
ある特定の香りから、それにまつわる過去の記憶が呼び覚まされる心理現象。
フランスの文豪マルセル・プルーストの代表作『失われた時を求めて』の主人公が作中で同様の体験をすることから、こう呼ばれる。2013年、この現象により脳の一部の働きが活性化し、健康状態も改善するという検証結果を、花王感性科学研究所や愛知医科大などの研究グループがまとめ、日本ストレス学会で発表した。
それによると、プルースト現象につながる香りは、快感に関わる大脳前部の前頭眼窩野(ぜんとうがんかや)や、記憶に関与する大脳内側の後部帯状回の働きを活性化させることが分かった。
同時に、炎症を起こす血液中の体内物質を減少させ、体調をよくすることも確認されている。
『ある特定の香りから、それにまつわる過去の記憶が呼び覚まされる心理現象』のことをプルースト現象と言われています。
どのような仕組みで香りを感じるのか
以前、本業blogで書いた記事からちょっと拝借(自分の記事だからパクリじゃないよね?!)
私たちはどのような仕組みで香りを感じるかと言うと(詳細な部分は割愛しますが)
↓
鼻の中で香りを感じ取る部分にキャッチ
(鍵と鍵穴のような構造で、カチッとはまる)
↓
反応
↓
電気信号に変換
↓
嗅神経
↓
脳に伝わる
この『脳に伝わる』をさらに詳しく説明すると・・・
香りの情報はまず『大脳辺縁系』に伝わります。
大脳辺縁系とは古い脳とも呼ばれ7000万年前くらいに私たちの祖先が発達させた部分のひとつ。
この『大脳辺縁系』には扁桃体と海馬があり
つまり、香りの分子は感情と記憶に直接働きかけることから、香りと記憶(感情)がセットになるんです。
これは必ずしも良い記憶(感情)ばかりとは言えませんよね。
例えば、大嫌いな香りとともに体験したことは嫌な記憶になり、逆に大嫌いな体験の時に漂っていた香りは嫌いな香りになる・・・とも言えます。
星野源の「くだらないの中に」の歌詞を検証
と、ここで・・・
ぬけちゃんが、源くんの「くだらないの中に」の歌詞について『曲の解釈に淀みが生じました』と書いていましたが・・・。
髪の毛の匂いを嗅ぎ合って くさいなあってふざけあったり
首筋の匂いがパンのよう すごいなあって讃えあったり
確かに、先の解釈で言うと臭かったら嫌な記憶としてインプットされるはず。
ですが、よくよく歌詞を見ると、ここに出てくるカップルはこの時点ではお互いを想い合っている仲、つまり恋人。
だって
髪の毛の匂いを嗅ぎ合って くさいなあってふざけあったり
首筋の匂いがパンのよう すごいなあって讃えあったり
ふざけあってるし、讃えあってるし。好きだと言う気持ちの方がきっとこの時は優っているのでしょう。
好きな時はなんだって許せちゃう時期ってのもありますから。(笑)
ただ、扁桃体と海馬にインプットされた「臭い」=「嫌だ」。
時を経て関係がギクシャクし始め、ある時その記憶が起爆剤となることもあります。つまり、別れるきっかけに繋がる・・・こともあり得なくはない。
ということで、結果的にこの二人は別れた・・・のかもしれない。
ぬけちゃんとは別のアプローチで検証しましたが、結果は同じのようでした(笑)
それを踏まえて、初めから最後までお聴きください。
この歌詞が実体験なのか、フィクションなのかはわかりません。
だけどこの曲を聴いた時、少なからず「きゅん❤︎」としたのは間違いありませんよ。
なんて素敵な言葉を紡げる人なんだろう〜って。
今回は香りと脳の関係から「くだらないの中に」の淀みを解消していく記事を書いてみました(笑)
いかがでしたか?
別にふざけてません。本気で書きました!!(笑)
コメント
知識と言葉が足りなかったところ、埋めてくれてありがとう!ナルホド、って興味深く読みました。
くだらないの中に、が好きなのは変わらない。こんな甘い時間を過ごした記憶がもし本当なら、歌にして残したくなるほど大切な人だったのかもね。やっぱキュンとするよ…
いや〜、こういうのすっごく楽しい(笑)
知識は財産←これ私の好きな言葉なんだけど、知識をひけらかしているわけではなく、インプットしたものはアウトプットしないと、この歳になると必要な情報がどんどん溢れて消えて行っちゃうからね(笑)
この詞が実体験なら、妬けちゃう・・・(泣)